2022年10月24日 中国起業家の手本は稲盛和夫氏
京セラ創業者の稲盛和夫氏が死去したことを受け、
中国でも悼む声が広がっています。
SNS上には「偉大な経営者だった」「尊敬していた」などの投稿が相次ぎ、
メディアも稲盛氏の業績を紹介し、
起業家や著名な企業経営者から経営の手本とされたことが多くありました。
稲盛氏が1993年始めた経営塾「稲盛塾」は日本国内では2019年末で解散しましたが、
中国での活動はいまも継続しています。
稲盛塾は2019年時点で世界に104塾(国内56、海外48)、
1万5000人の塾生の中、7000人が中国で学んでいます、
かつての著書『アメーバ経営』『成功の要諦』『働き方』など中国語に訳され
今も手に取る中国人ビジネスマンは多くいます。
稲盛氏の組織を小集団に分け採算管理を徹底したアメーバ経営で、
起業家たちは中国各地へ高収益企業を次々と生み出しました。
中国で有名な起業家、通信機器メーカー・ファーウェイを創業した任正非社長は、
「稲盛さんは仕事に対する真摯な姿勢や創業者ならではの考え方、
卓越した経営手腕を学ぶことは、私の大きな財産となっている」と悼みました。
利害得失にとらわれるこの時代に、
稲盛氏の経営真髄は、利他の観点から中国の経営者たちに共感する人が多く
経営者の人格と実績に存在するからにほかならないではないでしょうか、
人々にこれだけ影響力を持ち続ける中国の経営者に、これからも期待します。