2023年6月29日 秋葉原で思うこと

先日、中国の知人と一緒に秋葉原でお土産を買いに行きました。
秋葉原を歩いてみるとインバンド客や若者、カップルなど様々な人が
行きかって活気があふれてる印象でした。

コロナウイルスが流行する前、中国の観光客は日本の免税店で、
便座、化粧品、腕時計のような人気商品を買いあさる場面が
テレビでよく流されていました。
中国人観光客による爆買いをめぐる討論が中国でも日本でも多く行われ、
喜びの声もあれば批判の声もあるのが事実でした。
その爆買いの背景に、中国人所得の増加、日本へのビザ申請緩和、
漢字圏にあり日本語が分からなくても多少親近感がある事が要素でしょう。

一緒にお土産を買った知人は、
日本に来る前おおよそのお土産リストを作成したそうです。
いま、中国で簡単にネット購入できるにもかかわらず、
自分で実際商品に触れ、日本に来る前の購買欲を吟味したいという、
気持ちはよく分かります。それは買い物の醍醐味でもあります。

しかしながら、その知人がフィギュア・プラモデルを見た時、
アニメーションやゲームに登場するキャラクターが、
3D技術で実物さながらの姿に造形、塗装したフィギュアに魅了されていました。
そのディテールな細やかさ、色の再現度は日本特有の職人気質、こだわりにありました。
フィギュアを数多く購入した知人はとても満足でした。

中国では、日本製便座の爆買いにショックを受けて、
中国の製造業に関する様々な大討論が引き起こされました。
日本国内の家庭では温水洗浄便座が非常に普及している状態に対して、
中国ではまだ普及の途上にあります。

フィギュアを購入した知人が日本のモノづくりの強みを高く評価していました。
いま、コロナが理由で相互往来ビザ申請が手間取っている現状、
マスメディアがもっとポジティブな面を組み入れる重要性があると改めて思います。