2021年9月9日 先人の知恵に学ぶ

昨年からコロナの日々が続いています
この先はどうなるか、誰にもわからない
最悪の想定をする人がいれば
極めて楽観的に予測する人もいる
そのどちらでもないと思ったとしても
SNSで玉石混淆の発信があふれている中
どの位置にいればいいのかが分からない

その迷いの最中で
安部龍太郎さんの「ふりさけ見れば」を新聞で小説連載し始める
小説の主人公は
奈良時代に遣唐使として中国に渡った阿倍仲麻呂です

作者安部さんは執筆にあたって
中国の河西回廊から天山南路へとつづく
シルクロードを取材してきました
中国との関係を抜きにしては
日本の歴史や文化は分からないとの感想を述べていました

商品生産現場では、企画側の趣旨を理解しないままで
出来上がった商品はイキイキとはしない
その反対に、企画側は製造側の事情を把握できなければ
生産性が低い高単価の商品になりがちです

1300年前の仲麻呂さんたちは
命をかけて十数回の遣唐船が難破したにも関わらず
判断力、経験、創意、気概などのもとで
唐の文化を今日の日本の基礎を築いてきました
先人の知恵をかがみで一衣帯水であることを胸に
消費者に納得できるような商品を作り続けたいです