2025年1月6日 五感の豊かさを感じる暗闇の中

晴天が続いたお正月に何か非日常体験したくて、
『ダイアログ・イン・ザ・ダーク』が検索で現れました。
暗闇の中を視覚障害者のアテンドに案内してもらいながら、
冒険する真っ暗闇のエンターテインメントです。

一つのセッションは8人が参加して、90分間で様々な課題を進めていきます。
暗闇の中の入った時には、
「そのうちに目が慣れて来るでしょう」とあまく考えていましたが、
いくら経ってもまったく見えて来ません。本当に暗闇の中でした。

イベントでは、アテンドさんと同じ白杖(はくじょう)を使います。
この白杖は、杖の先を地面に滑らせたり、コツコツと叩いたりしながら、
路面の状態や障害物を確認するためのものです。
暗闇の中では、白杖とアテンドさんの声が頼りになります。

参加者同士に面識はありませんが、状況を伝えるために、
積極的に話しかけるようになります。
最初は声をだすのが恥ずかしかったですが、
みんなの声を聞いているうちにお互いの距離は縮まり、助け合い、
そのうちに連帯感も生まれました。

『ダイアログ・イン・ザ・ダーク』はドイツで始まったプログラムです。
これまで世界47カ国以上で開催され、900万人を超える人々が体験したようです。
暗闇での体験を通じて、人と人との関わりや対話の大切さ、
五感の豊かさを感じることができます。

ダイバーシティーの時代になり、多くの人とつながれる機会が増えました。
暗闇の中、様々な偶然が積み重なり、
なにを頼りにするか、これからも五感を研ぎ澄まし、
耳を傾けていきたいです。

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