2024年12月26日 金

今年の漢字は「金」でした。
日本漢字能力検定協会が京都の清水寺で発表しました。
年末の風物詩として、私が非常に好きなイベントの一つです。
一年の世相を漢字一文字で表すということで、実にシンプルで難しいテーマです。

「金」に決まった理由として、
パリ五輪・パラリンピックでの多くの日本人選手の金メダルを獲得、
米大リーグ、ドジャースの大谷翔平選手の値千金の活躍、
佐渡金山の世界文化遺産の登録、
政治資金の裏金問題などを挙げられました。

金(おカネ)と言えば、直ちに中国のことを思い出します。
中国の大都市で数十階の高層マンションでは夕方ごろになると点灯している窓は僅かです。
不動産バブル崩壊したと言われ、
失業率も上昇し、4人に1人が失業している状況に来ています。
中国でいつも滞在しているホテル前の大通りには、
毎朝、大勢の日雇い労働者が職を求めているのを目にします。
厳しい競争の中、安定した職を手に入れることは簡単ではありません。

今年の11月に、中国外務省は日本を含む9カ国に対して、
短期滞在ビザを免除する措置を発表しました。
ビザ免除により、日本と中国の間では、
まず、観光業の活性化、ビジネス交流の促進、留学関連の需要増加、等々
それに合わせた日本政府も中国人ビザ緩和への対応を表明しました。
最終的には、日中両国の経済交流や人的往来の拡大が期待されます。
まさに、共通の「金」を追求する戦略的互恵関係の推進が図られました。

年末年始が間近に迫っています。
2024年残りわずかな日々を大切に過ごして行きます。
そして、おいしい年越しそばを食べて、
胸を開いて深呼吸で2025年を迎えます。