2023年3月31日 四年ぶりの広州へ
「訪ねるたびに変化している」と言われる中国を
二月下旬から広州へ四年ぶりに三週間ほど滞在しました。
福建省の泉州から最高速度三百五十キロの「高速鉄道」に乗り、
アモイ、深圳を経由、途中、田舎の田んぼ風景は日本とあまり変わりません。
車内で携帯で話したり、パソコンを叩いたりする若者が多くみられました。
ちなみに、中国の高速鉄道に利用されている車両は、
実は日本の新幹線をベースに設計されているのです。
使用されている「CRH2車両」は、川崎重工から購入したものだそうです。
乗り心地もなかなか快適でした。
その滞在した広州省は、常住人口は約1,270万人、
中国の華南地域全体の経済、文化、教育、交通中心の都市でもあります。
経済発展により、自家用車の保有台数は年々増え、
交通ルール、駐車場不足などの深刻な社会問題は多くの人に悩まされ、
道に車の往来、街に喧しい屋台の声、体の血液のように絶えなく回転しています。
仕事で付き合っている工場の三十代、四十代のエリートたちは、
街と同じように不眠不休で動き、
今が最高のチャンスだという意識を多くの人が持っているからではないでしょうか。
なにより人々の決断スピードが速いです。
これは規則、ルールが頻繫に変わるため、
今、手を打っておけば、既得権が得られます。
まさに彼らにとって今の一日一日が貴重なのです。
コロナの三年間、全世界的に地殻変動とも言える大きな変化が起きました。
中国も例外なく際立つ方向に進んでいます。
その隣国とどのように付き合っていくのかは、
人によって大きくスタンスが異なるでしょう。
私は、中国を「リスク源」として見るというより、
「機会と刺激の源」として見ています。
なぜならば、その機会と刺激は心が躍る、胸が高鳴る、血が騒ぐからです。